01. 4月 2020
, ニュース
Mask Task Force設立

ハーマン・ウルトラソニックでは、さまざまなマスク製造に超音波溶着技術を提供しています。問い合わせが相次いでいます。輸送距離の短さを重視。
超音波溶着は、不織布製呼吸マスクの製造に適した技術で、世界的に需要が高まっています。既存の生産能力を拡大したいという医療技術関連のメーカーのほか、紙おむつからマスクの生産に切り替えたいという衛生用品関連メーカーなど、多数の問い合わせを受けています。また、自動車業界などのまったく異なる業種のメーカーも参入を希望するという声が上がっています。
ハーマン・ウルトラソニックでは、さまざまな取り組みをまとめるため、Mask Task Forceを設立しました。シンプルなマスクから呼吸弁を備えた立体成形の複雑な3Dマスクまで、9種類のマスクをそろえていると、CEOのThomas Herrmann氏は語ります。技術的なソリューションは、断続的な手動溶着から複雑な高速システムまで多岐にわたります。同社は、標準型装置やコンポーネンツから複雑なロータリー型超音波溶着モジュールまで、さまざまなソリューションに対応した製品を提供していると、Herrmann氏はさらに説明します。高い需要にタイムリーに対応するため、特別なシフトを組んでいます。
現在流通しているマスクのほとんどはアジア製ですが、ハーマン・ウルトラソニックでは、ヨーロッパにおける輸送距離を短縮する取り組みをサポートしています。こうした取り組みには、紙おむつ製造装置の改造・転用も含まれます。たとえば、イタリアのミラノにあるFippi社では、製造装置の改造で、1日あたり最大90万枚のマスクを生産しています。また、ハーマンはドイツ国内におけるマスク製造について、Reifenhäuser Groupと協議しています。
Video ultrasonic mask production on a former diaper machine, company Fippi Italy