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18個の真鍮製メス型コネクタをコントロールユニットのプラスチックフレームに挿入する場合、すべて手作業なので、生産者にとって手間とコストのかかる作業でした。超音波溶着は、サイクルタイムを大幅に短縮する効率的な代替手段であり、ユニット数が少ないにもかかわらず、経済的な面でも有効です。ここでは、ホーンの汎用性とハーマン・エンジニアリングが重要な役割を果たしています。

apra-plast Kunststoffgehäuse-Systeme GmbH

プラスチック業界

Daun-Pützborn, Germany

www.apra.de

課題

  • 1つのパーツにつき製造に3分以上かかるため、apra-plast社にとってプラスチックフレームの製造はコストパフォーマンスの悪い作業でした。
  • サイクルタイムが長くなるのは、合計で18個の真鍮製メス型コネクタを熱でフレームに取り付けなければならないからです。
  • ユニット数が少ないため、自動化プロセスではコスト的にメリットがなかったのです。
HERRMANN ENGINEERING

ハーマンの解決策

  • サイクルタイムを短縮するための特殊ブレードホーンの開発
  • 超音波溶着装置を他の用途に応用するためのクイックツールチェンジシステムの提供

生産スピードを向上するため、まず、すべてのメス型コネクタを同時に、フレームの片面ずつに正確に挿入できる特殊なホーンを開発しました。この方法で、従来フレームを完成させるのに必要だった作業を18工程から4工程に減らすことができました。

同時に、別の用途にも応用できるように超音波溶着装置を設計しました。たとえば、測定機のプラスチック筐体に表示ウインドウを溶着する作業です。従来の表示ウインドウは接着剤で接合していたため、完成品の品質が低下していました。超音波溶着は信頼性の高い代替プロセスで、美しい仕上がりを約束します。

顧客にとってのメリット

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カスタマイズのブレードホーンで、倍のスピードを実現
メス型コネクタを同時に挿入することで、サイクルタイムが約3分から40秒に短縮されました。
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複数の製品に対応する超音波溶着装置
開発されたソリューションは、お客様の複数のアプリケーションに使用できるため、償却期間を短縮することができます。
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作業手順の短縮
これまで18工程あった作業を減らし、4工程ですべてのメス型コネクタを埋め込めるようになりました。

開発された溶着ソリューションを見ると、超音波溶着なら小ロットの生産でも無理なく対応できることがわかります。ただし、プロジェクト期間にわたって綿密なサポートを行い、汎用性の高いマシンを開発することが前提条件です。

特に手作業での接合と比較すると、超音波溶着は生産時間の短縮と製品の品質向上という大きなメリットがあります。つまり、お客様は、経済性、持続可能性、効率性の高い製造プロセスを設計することができるのです。

TRUSTED ADVISOR

成功要因としてのコンサルティング

今回開発した2つのソリューションにより、apra-plast社は初めて超音波溶着技術を導入しました。決め手となったのは、超音波溶着に関する徹底した基礎トレーニングが受けられること、そして、プロジェクトの金銭的・技術的な実現可能性に関するコンサルティングが提供されたことでした。マシンをリースすることで、お客様は実際の生産条件で社内テストを実施でき、事前に操作に慣れることができました。

ハーマンアカデミー

「特にソリューションを見つけるという状況において、ハーマンとの共同作業はとても楽しいものでした。非常に的確なアドバイスとサポートをいただきました 

当社の希望と要件を満たすソリューションが完成しました。新しいアプローチもすでに開発されていますが、これについても適切なサポートを受けることができます」

Juergen Koenen(apra-plast社)

最初のアイデアからアプリケーションの開発、そしてプロセスの最適化に至るまで、当社はお客様と協力しながら、可能な限り最高の超音波ソリューションを提供します。 

当社のノウハウを活かして、プロジェクトを最適化してみませんか? 

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