15. 9月 2019
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ストレッチカフス用超音波技術は、比較的新しいテーマです。以前はどのように加工していたのでしょうか?
ほとんどが熱接着を使用していますが、製造コストがかかる上、紙おむつに求められる素材の柔らかさが失われてしまいます。
糸処理で最も重要なことは何ですか?
ピン間の適切なギャップ幅、つまりアンビルドラムの突出部、素材のグラム数(デシテックス)、糸の伸び、加工スピードなど、さまざまな要素の相互作用です。また、糸のガイドシステムも重要で、おむつ製造機メーカーが参入するのはこの部分です。たわみ角度を慎重に設定し、糸が何かに接触しないように注意が必要です。
超音波溶着ラボでの研究について教えてください。
まず、糸ゴムの構造について理解を深めたいと思いました。ライクラ社からは、分析オプションや糸の取り扱いに関する技術情報を提供していただき感謝しています。情報を提供していただいたおかげで、糸の直径を測定できました。この情報は、アンビルドラム刻印を推奨する上でも重要です。基本作業では、走査型電子顕微鏡を使って、興味深い写真を撮影しました。ライクラの糸は最大で55本の繊維で構成されていることをご存知でしたか?REM画像を見ると、こうした事実がはっきりわかります。また、調査を通して、紙おむつメーカー向けの糸ゴム加工で重要な品質基準であるクリープ挙動についても理解を深めることができました。
ロータリーアンビルはどのような役割を果たしますか?
非常に大きな役割を担っています。アンビルの刻印はアプリケーションの成功を左右する要素ですから。特に重要なのがピン間の距離と、ピンの状態です。それぞれの糸に適したアンビルドラムの刻印を推奨するマトリックスの作成を目指しています。
このトレンドはどこに向かっているのでしょうか?
脚まわりだけでなく、ウエストのギャザーには機械で糸ゴムを連続して挿入しています。この場合、できるだけ細い糸と薄い不織布を使って、履き心地を快適にすることが目的です。超音波溶着で加工した素材は肌触りもやわらかく、熱接着と比較した場合のメリットは明らかです。