01. 11月 2019
, ニュース
数十年にわたり超音波溶着のスペシャリストとして活躍してきたハーマン・ウルトラソニックは、このたび、新たに銅やアルミニウムなどのメタル溶着システム、HiS VARIOを発表しました。このシステムは、手動のワークステーションとして使用することも、生産ラインに自動的に組み込むこともできます。
金属を溶着する場合、重要な役割を果たすのが、プロセスの安定性と溶着ツールの耐用性です。プロセスのセットアップには、アプリケーション、材料、生産環境を考慮する必要があります。常に高い生産品質を確保するには、アプリケーションごとに、最適なプロセスパラメータとそれに伴う加工時間を決定します。特定の材料や仕上げの公差を補正しなければならない場合もあります。
プロセスのグラフィックを画面で表示し、最適化
ハーマン・ウルトラソニックでは、長きに渡り、溶着プロセスの精度を優先事項の一つに挙げています。接合プロセスを理解し、最適化し、監視するには、唯一の方法だからです。システムコントロールVARIOは、出力、接合距離、加圧力、振幅、周波数など、関連するすべてのプロセス変化に対する時間関連曲線をミリ秒ごとに1つの測定値という非常に高い解像度でグラフィカルに表示します。この曲線は、溶接プロセスの特性を記録し、パラメーターの最適化を可能にします。参照用のグラフィックスとして表示され、品質評価に利用されます。ハーマン・ウルトラソニックは、溶着品質とホーンの耐用年数を向上するには、プロセスの可視化によるパラメーターの微調整が重要だと考えています。
超音波メタル溶着の基礎
銅やアルミニウムなどの非鉄金属の超音波溶着は、確立された接合技術であり、自動車、消耗品、エレクトロニクス産業などの多くの電気接続に適しています。一般的な端子やケーブルの接続だけでなく、リチウムイオン電池の需要増加に伴い、アノードとカソードの製造にも超音波溶着が使用されるケースが増えています。
超音波溶着の特長: